私たちの身体は食べたモノで出来ている
毎日の食事を美味しく頂けることは、とても幸せなことですよね。
食事は私たちに、生きる力を与えてくれます。
食べたモノによって身体は作られ、働いてくれています。
何を食べるかによって身体の質も変わってきます。
実はメンタルにも影響があります。
心も身体も健康で自分らしく生きるために、
食べるモノについて少し意識してみましょう!
身体をつくる栄養素
1. 人が生きてゆくために必要な栄養素
糖質
脂質
食物せんい
たんぱく質(アミノ酸8種類)
ビタミン(18種類)・ミネラル(20種類)
これらの栄養素がひとつかけても生きてはいけません
2. チームワークで働いている!ひとつでも栄養素が不足すると、チームワークが崩れて、栄養バランスが乱れます
バランス良く食事を取ることが大事です。
現代型栄養失調が増えている
1. この豊かな時代に栄養失調?
今は飽食の時代ゆえに、好きな時に好きなモノを手軽に食べることができます。
その結果、食事のバランスが乱れて現代型栄養失調になってしまいます。
このような状態が続くと少しづつ身体やメンタルに、色んな不調が現れてきます。
体に必要な栄養素はチームワークで働きます。
栄養のバランスが崩れると、身体のバランス・心のバランスも崩れてきます。
身体がだるい、やる気がでない、肥満、肌荒れ…などの軽い症状から、放っておくと様々な病気の根源になります。
2. ビタミン・ミネラルの低下
①食べ物の栄養価が減っている
② 食品が加工されている
③ 添加物の摂取
④ 活性酸素
①食べ物の栄養価が減っている
昔と比べて、さまざまな事情で野菜の栄養価は下がっています。
たくさん食べているつもりでも、思ったほどビタミン・ミネラルは取れていません。
②食品が加工されている
塩・砂糖・米・小麦など精製された白いモノは、ビタミン・ミネラルがカットされている。
③添加物の摂取
日本の食品添加物は2015年現在で1500種類を超えています。
中でも石油から合成された添加物は他国と比較すると
日本350種類
アメリカ133種
ドイツは64種
フランス32種
イギリスは21種
となり、「ダントツの世界一」です。
食品の裏側に書かれている成分で家庭の台所に無いモノは添加物です。
添加物を身体の中で処理するためにビタミン・ミネラルは使われます。
④活性酸素
活性酸素は息をすれば体内で自然に発生して、身体を守る働きも持っています。しかし、過剰に発生すると害になります。
体内の細胞を酸化させ、老化やさまざまな病気を引き起こす原因になると言われています。
ストレス
喫煙
大気汚染
紫外線
排気ガス
過度の飲酒など
活性酸素を体内から除去するのに、ビタミン・ミネラルが使われます。
3. 糖質のとりすぎ
①糖化現象がおこる
糖化とは摂った余分な糖質が体内の、たんぱく質などと結びつき細胞などを劣化させる現象です。内臓をはじめとする体内組織に作用して、多くの病気の原因となることが知られています
パンを焼いたときの様な現象が身体の中で起こる!
②血糖値の乱高下
GI値(血糖値の上昇率)の高い精製された糖、分解された糖をとると血糖値が急上昇します。急上昇したものはその後、急降下することになります。食後すぐに眠くなったり、疲労感や気分が沈みがちだったりします。
乱高下を繰り返す → 感情の起伏が激しくなる
機嫌が良いかと思ったら、突然、泣いたり怒ったりします。授業中に歩き回る子や、キレる子供が増えている事も関係していると言われていて、食生活や給食を見直す活動も増えてきました。
4. 脂質のとり過ぎ
①必須脂肪酸をバランスよくとる
脂質の働き→ エネルギー源細胞膜やホルモンのもとになる身体の生理的作用の調整
中でも必須脂肪酸は体内では作られないので、食事でとる必要があります。
必須脂肪酸のリノレン酸とリノール酸は4対1のバランスでとるのが良いとされています。
ですが現在は10対1~30対1のバランスになっていると思われます。
リノレン酸とリノール酸は逆の作用(拮抗作用)を起こすため、摂取バランスが重要です。
リノレン酸(オメガ3系)……DHA、EPA、亜麻仁油など
身体の炎症を抑制・血栓抑制・血管拡張
リノール酸(オメガ6系)……コーン油、大豆油、綿実油、べに花油など
身体の炎症を促進・血栓促進・血液凝固
※リノール酸は炎症を促進する作用があることから、過剰摂取がアトピーやアレルギーの原因となっているとも考えられています。
②トランス脂肪酸
トランス脂肪酸には2種類あります。
植物油に水素を添加して固めたもの………………マーガリン・ショートニングなど
プラスチックの構造と似ている
植物油の製造過程(加熱時)に出来るもの………安価な植物油など
トランス脂肪酸は不自然な油のために、体内で分解・代謝をするために長く時間がかかり、大量のビタミン・ミネラルを消費して身体に大きな負担をかけます。先進国でトランス脂肪酸の規制が何もないのは日本だけです。
植物性油脂の入った製品が多い商品
・コーヒーフレッシュ ・チョコレート ・レトルト食品
・アイス ・スナック菓子 ・生クリーム(植物性)
・カレーのルー ・工場製品のパン ・工場製品のおにぎり
・クッキー ・インスタントラーメン ・その他モロモロ
コーヒーフレッシュは水・油・添加物で出来ている液体。乳成分は一滴も入っていません。
アイスにもたくさんの植物性油脂
「アイスクリーム」「アイスミルク」「ラクトアイス」「氷菓」に
分類されていて、乳脂肪分の使用量によって分かれています。
乳脂肪分の多い順に
アイスクリーム > アイスミルク > ラクトアイス です。
乳脂肪分が少ないほど、それを補うコクを出すために、
植物性油脂や乳化剤、香料、その他の添加物も使われます。
小さなお子様が食べることが多い食品ゆえに安価なものだからではなく
安心して食べられるものを選んであげて頂きたいと思います。
5. たんぱく質の不足
protein(プロテイン)はギリシャ語で「一番大切なもの」という意味
もっとも重要な働きをする栄養素です。
皮膚や筋肉以外にも髪・内臓・血液などあらゆるものの構成成分です。
貧血も鉄分不足からだけではなく、たんぱく質が不足しても起こります。
骨折しにくい骨を作るのにもカルシュウムだけでなく、たんぱく質も必要です。
また抗体となって免疫機能を高めたり、酵素やホルモン(やる気・幸せホルモン)などの
材料になったりなど、健康な体を維持するためには必要不可欠な成分です。
現代の食事では、たんぱく質は不足しがちです。
また糖化によっても、たんぱく質は壊されてしまいます。